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零
オペラ (1幕7場) (2020)
台本: 平田オリザ
登場人物: レイ/アメ(ソプラノ)、ユミ(俳優)、ヨシエ(俳優)、シズカ(俳優)
編成: fl, cl, bsn, pn, vl, vla, vc
演奏時間: 80分
委嘱: 豊岡演劇祭
初演: 2020年9月13日 - 豊岡市民会館、平田オリザ演出、中堀海都指揮
備考: このオペラは小説「ノルウェイの森」(村上春樹著)を参考に作られた。また、三つのアリアは個別に演奏されることがある。
⼀⼈の⾔葉をなくした⼥性が、もがきながら彼⼥の「うた」をアリアとして表現する。⼀⽅で三⼈のサナトリウムに暮らす⼥性は、初めて海を⾒た時のことを話し始める。アリアと演劇が交互に現れ、対⽐されながら、⽣と死の狭間で揺れ動く⼥性たちの気持ちは、やがて ⼀つの光の世界に向かっていく。新しいスタイルのオペラの中で、そこにある⼼の中の世界に没⼊していけば、⽬を逸らしていた現代社会の歪みが浮かび上がってくる。
1. イントロダクション「風」
2. アリアⅠ「無い」(=零Ⅰ)
3. 演劇Ⅰ「初めて海を見たときのこと」
4. アリアⅡ「霞の森」(=零Ⅱ)
5. 演劇Ⅱ「海と空がつながっていた」
6. アリアⅢ「インセキュリティの海」(=零Ⅲ)
7. エンディング「光の戯れ」
---個別のアリアの初演と再演---
零 Ⅰ
ソプラノとアンサンブルのための (2015)
編成: Soprano, fl, cl, pn, vl, vc (+bsn, vla)
演奏時間: 14分
委嘱: クヘミア・アンサンブル(ミシガン大学)
初演: 2015年8月21日 - クヘミア・アンサンブル 南米ツアー、Soprano:エイミー・ペトロンジェリー、コルドバ国立大学(アルゼンチン)
再演:
2015年8月22日コルドバ国営ラジオホール(アルゼンチン)
コロンビア初演: 2015年8月27日 - コロンビア国立大学、オラブ・ルーツ・ホール(コロンビア・ボゴタ)
アメリカ初演: 2015年9月25日 - ブリトンホール(アメリカ・ミシガン州)
2016年2月6日 - ベスレヘム・ユナイテッド教会(アメリカ・ミシガン州)
2016年4月9日 - クヘミア・アンサンブル アメリカツアー、ケリータウン・コンサートハウス(アメリカ・ミシガン州)
2016年4月10日 - クリフトン文化芸術センター、シンシナティー(アメリカ・オハイオ州)
2016年4月11日 - ウェイン州立大学、シェイバー・リサイタルホール、デトロイト(アメリカ・ミシガン州)
ブライアン・M・イスラエル賞: 2017年1月22日 - エバーソン美術館、シラキュース(アメリカ・ニューヨーク州)
日本初演: 2017年9月16日 - 武生国際音楽祭、武生アンサンブル、アンドレア・ペスタロッツァ指揮(日本・福井)
ロシア初演: 2019年5月24日 - サンクトペテルブルク国際現代音楽祭、スタジオ・フォー・ニューミュージック
備考: ブライアン・M・イスラエル賞
ディスコグラフィー(アルバム): Voyages (2016) Album by Khemia Ensemble
零 Ⅱ
ソプラノとアンサンブルのための (2018)
編成: Soprano, fl, cl, pn, vl, vc (+bsn, vla)
演奏時間: 13分
初演: 2018年9月9日 - ロワイヨモン財団・コンサート、Soprano:ジュリエット・フレイザー、メイター・アンサンブル、 ジェイムス・ウィークス指揮(フランス)